遺言書

遺言書を作るべきケース④ 独身で子のいない高齢者の場合

Cさん

私は独身で、子もいませんので、遺言書を作る必要はないですよね。

いえいえ!
そのような場合、ぜひ遺言書を作ってください。
遺言書がないと、ご親族に負担をかけることになってしまうんです。

司法書士
Cさん

えっ?どういうことですか?

高齢者が亡くなった場合、その父母や祖父母はもう亡くなっていることが多いですよね。
そして、子がいない場合には、法定相続人は兄弟姉妹ということになります。
Cさん、ご兄弟は何人いらっしゃいますか?…

司法書士
Cさん

私含めて5人です。私は末っ子でして。

そうすると、もし、Cさんにご不幸があった場合、相続人は他の4人ということになりますね。
大変失礼ですが、みなさんご存命ですか。

司法書士
Cさん

兄と姉がすでに亡くなっています。

ということは、お兄さんとお姉さんにお子さんがいらっしゃれば、代襲相続が起こり、そのお子さんも相続人ということになりますね。

司法書士
Cさん

そうか、兄弟姉妹がたくさんいて、代襲相続が起きると相続人が増えてしまうということか。
今後時間が経てば、他の兄弟たちにも代襲相続が起きる可能性が高くなっていくということですね。

相続人の人数が増えると、連絡をとったり、全員で協議することがとても難しくなります。
中には、行方不明の方や海外居住の方、認知症になってしまった方も含まれたりして、遺産を分けるのに大変な手間と時間がかかることになるのです。
しかも、それを兄弟姉妹や甥姪の方がやらなければならなくなるんです。

司法書士
Cさん

親戚たちとは正月くらいしか会わないからなぁ。
甥・姪などは、私のことをよく知らないだろうな。

ご親戚の方々は、Cさんの持っている財産の内容も知らないでしょうから、もし相続ということになったときには、どんな財産があるのかから調査をしなければならなくなりますよね。
相当なご苦労をかけてしまうことになります。

司法書士
Cさん

なるほど、迷惑をかけないよう、遺言書は残しておくべきですな。

そして、遺言書のほかにも、「エンディングノート」を書いておくことをお勧めします。

司法書士
Cさん

「エンディングノート」ねえ。
終活した方がいいとは聞くけど、どうもおっくうで、腰が上がらなくてね。

先ほどのお話のように、Cさんにご不幸があった場合の相続人は、ご兄弟や甥姪の方々ですよね。
Cさん亡き後、その方々が、Cさんのお葬式やお墓のこと、Cさんのお住まいの処分や荷物の片付け等々をすることになるんです。
エンディングノートに、Cさんのそれらに関するご希望を書いておくことで、その方々がとても助かるんですよ。
また、交友関係、財産状況、銀行等の暗証番号・ID・パスワードを書いておくと、亡くなったことを知らせたり、手続きをするのに、とても楽になります。

遺された方々の負担を極力減らすために、お元気なうちに少しずつ書いておくといいですよ。

司法書士
Cさん

相続人たちに苦労させて、恨まれてしまわないよう、終活を始めてみるかな。

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